アルファロメオ 試乗記

【Alfa Romeoステルヴィオ試乗】残念!もっと走れるSUVかと思ったよ!

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エクステリア

気を取り直してエクステリアを見てみる。

ひと目でアルファロメオと分かる顔つき。

なんと言ってもエクステリアの特徴はこの顔。ジュリアと共通のアイデンティティを持たせた迫力のある顔つき。盾型のフロントグリルと合わせて三つ葉をイメージさせるエアインテーク。ひと目でアルファロメオだとわかる意匠。

インテーク下の「とんがり」。これだけでスポーティさが格段に増している。

両インテーク下の「とんがり」もいい感じ。かっこいい。

この辺りの作り込みは素晴らしい。フロントだけを見ればほぼジュリアと見分けがつかないが全体のプロポーションを見ればなかなかイカしたスタイルをしている。

エンジン縦置きのFRらしいシルエット。美しい。

ジュリアを初めて見たときにはなんとも言えないその「情熱的でセクシー」なスタイリングに惚れ惚れしたものだが、ステルヴィオでもそのエッセンスは健在。

BMWやアウディに見られる質実剛健的な強さや美しさとは一線を画して、どこか有機的でまるみ・へこみ・でっぱりがいちいち艷やかでセクシー。リアの張り出し・膨らみにははポルシェカイエン、マカンに似た雰囲気も感じられる。実にいいプロポーション。

20インチホイール+ランフラット

ホイールはファーストエディション用の20インチ。

タイヤサイズは255/45R20+ランフラットタイヤ

正直・・・あまりカッコよくはない。

ファーストエディション後、通常ラインナップモデルのラグジュアリーパッケージでは標準18インチ、スポーツパッケージでさえ19インチであることを考えると、この20インチは奮発というか少々オーバー。

加えてランフラットタイヤであることで、乗り心地はかなり固め。ゴツゴツ感はかなりある。

アルファホワイト

カラーはアルファホワイト。いわゆるメタリックでは無いソリッドカラー。塗装の質、見た目という面ではこの色は少々残念。特にこうした雲天コンディションだと尚更「ペタッ」と張り付いたように見えてまうのが惜しいところ。

アルファロメオと言えば否が応でもイメージは赤だが、その赤も実はメタリックではないソリッドカラー。

アルファレッド。

この赤も同じくソリッドカラー故、深みが無く全体的にペタッと立体感の無い出来。色自体も光に当たると白っぽく見えたりもして、この辺りは同じ赤でも例えばマツダのソウルレッドクリスタルメタリックなんかの方が圧倒的に深みがあっていい赤だ。

アルファレッド、アルファホワイトだけを見るととても700万円弱のクルマの塗装に見えないのが残念。

いかにも走りそうな面影なだけに・・・

スタイリング的にはかなりイケイケ。いかにも「スポーツSUV」然としたシルエットとディテールに溢れているが、それだけに実際の走りとのギャップが際立ってしまった。

この見た目で走りもゴリゴリにイケてれば最高にかっこいいクルマに見えたはずだが、その走りを加味するとその魅力も何段階か下がる。

いや、しかしステルヴィオの走りに不満を持っただなんて、私だけ??様々なメディアに掲載された試乗記事は絶賛の嵐で、「これぞアルファロメオ!これぞスポーツSUV!」的な論調がほとんどだっただけに、単純な好みの問題なのか驚きを隠せない。

インテリア

またも気を取り直してインテリアを。

ファーストエディションはいいとこ取りのお得グレード。

試乗車はド派手なレッドレザーシートとブラックインテリアのコンビネーション。

他には3つのインテリアパターン。

ベージュ

チョコレート

ブラック

いずれもリアルウッドトリムが装備され、ブラックとベージュにはウォールナットが、レッドとチョコレートにはグレイオークウッドが装着。

ファーストエディション以降は、通常ラインナップモデルである「スポーツパッケージ」「ラグジュアリーパッケージ」と「素グレード」の3グレード展開になるが、レッドインテリアはスポーツパッケージにしか装備されず、リアルウッドトリムはラグジュアリーパッケージにしか装備されず、はたまたチョコレートもラグジュアリーにしか無く、、という具合にファーストエディションは両グレードのいいとこ取りだそうな。

インテリアはパッと見、全体的にはとてもオシャレで特にこのレッドインテリアはいかにもイタリア車然としていて◎。

ただ、冒頭でも述べたように各スイッチの作りだとか、操作感だとかディテールを見ると少々安っぽい感触もちらほら。恭しく重厚な印象に乏しいのが残念なところ。

エンジン

タワーバーが横切るエンジンルーム。

しかし逆に素晴らしいフィーリングだったのがエンジン。

  • 最高出力 280ps/5,250rpm
  • 最大トルク 400Nm/2250rpm
  • 燃費 11.8㎞/L

というスペックで、2,000ccのガソリンエンジンながら、トルクは400Nmとディーゼルエンジンばりに高め。(実際、BMW X3ディーゼルのトルクも400Nm)出力も高めで申し分なくフィーリングは快調そのものだった。

1,810kgの重さを感じさせない、飛び出し、加速力、スピードの伸び。これで燃費もいいと最高なのだが・・60㎞をあれこれと走りまわった実燃費は8.8㎞/Lほどだった。燃費を気にしてしまうとディーゼルに軍配ありだが、しかしこのガソリンエンジンもかなり魅力的。

話によると、ディーゼルエンジン版ステルヴィオも本国では存在しており、近い内に日本市場にも導入されそうな気配らしい。

ガソリンで400Nmもあるならば、ディーゼルになったらさらに高トルクになりそうな予感。とても楽しみ。

しかし、重ね重ねで申し訳ないが、その魅力的なエンジンをワインディングで吹かそうにも、ボディがどっかに飛んでいきそうな感じがしてイマイチ踏み込めなかったのも事実。もったいない。

このエンジンを思う存分回しながら、ワインディングを走り抜けられれば最高のSUVだったのに・・。

が、とにかくエンジンは素晴らしい。ガンガン回したくなる出来栄えで加速がいちいち楽しい。

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総評。他に魅力的な選択肢がたくさんある。

パワフルなエンジン、魅惑的なエクステリアというストロングポイントもあるものの、肝心要の走りはどうも今ひとつだったのがとにかく残念。

「究極のハンドリングSUV」を謳うには物足りず、同じ価格帯ならばBMW X3の方がよっぽど走るし、ラグジュアリー感も上。価格を下げてX1やX2という選択肢もあるし、それでも走りの質はステルヴィオより上回る。

更にもう一段価格を下げれば、走りのクオリティは落ちるものの、内外装の質感や剛性感に優れるマツダCX-5という手もある。

いずれにせよ、価格とのバランスにおいてステルヴィオは物足りなく感じ、アルファロメオの今後が少し心配になってしまった。

「一度はアルファロメオに乗ってみたい!」と思ったものだが、その気持ちに陰りが・・・。

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