BMW 試乗記

【BMW X1 18d試乗】こんなに走れる楽しいディーゼルSUVだとは!

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今最も気になる車としてBMW 1シリーズ「118d」に始まり、先週はマツダ「CX-5」の試乗を行いましたが最後にもう1台、BMW X1のモニター試乗を行いました。

試乗!
新型CX-5とBMW X1を試乗比較したらマツダが好きになった話。

車が好きです。見た目のカッコよさも、運転席からの視界も、「走る」感覚も、どこにでも行ける自由も全てが好きです。 自分にと ...

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ディーラーの定休日を挟んで丸2日、BMWが誇るコンパクトSUVを思う存分乗り回しその魅力を体感。 以前、店頭試乗した際にCX-5と比較して「期待はずれ」の烙印を押したX1でしたが・・・

・・・ちょっと前言撤回します。。こんなに走れる、楽しいSUVだとは思いませんでした!

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BMW X1の最新ラインナップ

X1 sDrive 18iStandard4,230,000円
xLine4,480,000円
M Sports4,660,000円
X1 xDrive 18dStandard4,730,000円
xLine4,980,000円
M Sports5,170,000円
X1 xDrive 20iStandard4,610,000円
xLine4,800,000円
M Sports5,000,000円
X1 xDrive 25ixLine6,080,000円
M Sports6,310,000円

現在のX1のラインナップはご覧の通り全11モデルで構成。

下は423万円から上は631万円まで。

正直631万円ともなると、二階級上のX3のベースモデルに手が届くほどで、中古ならまだしも新車でこのX1最上位クラスを手に入れるのはあまりお得感ないよな〜。とも思ってしまう。

この辺りは現在の愛車をどう売却するかで実現度が大きく変わってきますね〜。

最近はオンライン中古車オークションに出品してくれる楽天のサービスなんかもあるらしく、まずはどんなもんか試してみるのもありですね。

楽天carオークション >

エントリーモデルのsDrive 18iがプライス的には最も安いものの、4気筒エンジンではなく3気筒、8速ATではなく6速AT。4WDではなく2WD。

以前、店頭試乗したのはまさしくこのsDrive 18iで、更にタイヤはインチダウンしたスタッドレス、且つ非ランフラットタイヤ。

つまりエンジンも非力な上、トランスミッションはランクダウン。駆動は前輪のみだし足回りが緩くなるインチダウンのスタッドレス仕様ということで相当不利な条件でした。

それ故に全然良さを感じなかった・・・。

やはり雪道なんかの走破性を考えるとそこは4WDにしておきたい所で、そうなると現実的な選択肢はディーゼルの18dもしくはガソリンの20i。

両モデルとも「スタンダード」「xLine」「Mスポーツ」の3グレード展開で、しかしスタンダードはちょっと味気ないし、Mスポーツはなんだか「田舎ヤンキー」みたいなエクステリアだし、見た目的にはxLineがベスト。

今回試乗したのは赤字で示した通り、その大本命の

「X1 18d xLine」

「d」が示すようにディーゼルエンジン(4気筒)を搭載した4WD仕様。8速AT、ノーマルの18インチランフラットタイヤを履く車でした。

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BMW X1 18dのエクステリア・インテリア

では早速外観をじっくり見てみましょう。

エクステリア

ブラック・サファイア

試乗車は「ブラックサファイア」。漆黒の黒、というよりは少し明るめの印象を抱く黒です。

黒のBMWってヤンキーかヤクザみたいであまり好きじゃないんですが、X1のキャラクターのおかげかこの黒はありですね。ポップな外観と好対照で締まったいい車に見える。 先代はFRベースでしたが現行はFFベースに転身。ノーズが短くなった分居住スペースが広くなりました。

走りの質で言えば断然FRベースが有利ですが、車としてのユーティリティ・パッケージングは圧倒的にFFが有利ですね。特に小さい車ならな尚更。3、5シリーズ、X3、X5あたりは今後もFRユニットを継続するらしいですが、車格の小さな2シリーズ、X1は既にFF化。次期1シリーズもFF化の流れです。

サイズ

スリーサイズは

  • 全長4,455mm
  • 全幅1,820mm
  • 全高1,610mm

です。押し出しの強い顔つきなだけに↓

大きく見えますが実際は新型CX-5の外殻にスッポリ収まるサイズ感です。

そう考えるとCX-5ってかなり大きいんですね。愛車レガシィなら難なく走れる裏道でもX1だと対向車とのすれ違いが窮屈に感じたのでCX-5だと更にしんどそうです。 正直日本の道路事情を考えるとX3、X5、更にはX6なんてデカすぎです。高速道路やバイパスをダーンと流すなら構いませんが、街中を乗り回すにはオーバーサイズ。X1くらいのサイズ感が限度です。

スタイリング

それでは外観をじっくり見てみましょう。先代モデルのロングノーズシルエットも好きでしたが、FFベースになってよりSUVらしいプロポーションになりました。先代はSUVというよりクロスカントリーステーションワゴンみたいでしたからね。今の方がSUV感でました。

お尻もモリッとマルっと程よい大きさ。テールランプはひと目でBMWだとわかる他シリーズと共通のデザインです。試乗車はxLineグレードだったので、フロント・リアにアンダーカバー&サイドスカートがついてます。

xLineではない素のグレードは味気なく、また上位グレードであるMスポーツはなんだか野暮ったくて一気に旧世代車みたいになるので嫌いです。 なんでしょうね、セダンやツーリングのMスポーツは格段にカッコよくなりますがX3然りX5然り、XシリーズのMスポーツは格段にかっこ悪くなります。xLineが一番SUVっぽくて良いです。

最低地上高は185mm。SUVとしてはそこまで高くないですが、それが逆にオフロードにフリ過ぎてない印象をもたらします。「オンロードもいけそう〜」っていう印象も与えるスタイリングですね。

そしてこのツラ構えは何度見ても迫力満点。The・BMWな顔付きです。現行X3よりも先にモデルチェンジしただけにX1の方が最新のBMWらしいフロントデザインになっています。

1シリーズや3シリーズ、CX-5でも気になったボンネットの境目ですが・・・X1は見事にキドニーグリル上端に持ってきています。グッド! なんでみんなこうしないのかなぁ。ボンネット先端を境目が横切るよりこの方がよっぽどスマートでしょうに。

キドニーグリルはBMWのデザインアイコンであると共にエアインテークとしての機能もありますが、よーく見ると上端は僅かに塞がっています↑ これは空力を考慮してのようで、BMWのラインナップでもX1だけに見られる珍しい処理です。芸が細かい!

お尻のラインも横から見ると意外と複雑な造形をしてます。凸凹凸でボンキュッボン。 コンパクトハッチバックの1シリーズなんかはとにかくサイドシルエットが美しい車でしたけど、このX1は顔とお尻の盛り上がり感がグッと来ますね。思わず触りたくなる・・・

真後ろからのビューもイイ! テールランプの赤とボディの黒との対比もぱきっとしててカッコイイですね〜。アンダーカバーもがっしりしてて何だか強そう、丈夫そうなお尻です。

インテリア

試乗車には「ハイラインパッケージ」というオプションが装着されてたので

  • パーフォレーテッドダコタレザーシート
  • 電動フロントシート
  • フロントシートヒーティング
  • ウッドインテリアトリム

の豪華(?)装備が付いていました。このパッケージだけで税込28万円のオプションです。

パーフォレーテッドダコタレザーシート

以前店頭試乗したエントリーグレードはプラスチッキーで安っぽい印象を拭えませんでしたが、今回のX1は高級感が違いました。やはりインテリアの大部分を占めるシートの質感が良いと全体の印象が向上します。

ちょっと写真を撮り忘れましたが背もたれ部分に細かい、画鋲の穴くらいの小孔がプツプツと空いています。それ故にパーフォレーテッドと言うらしいですが、、まあその効能についてはよくわかりません。 ところでこのモカ色はいい色です。白ほど汚れが目立たないし、黒ほど暗い印象にならない。ジーンズでも気兼ねなく乗り込めますね。

センターコンソール付近も同色のステッチ入りレザー装飾が施されていて上質な雰囲気が漂います。 1シリーズでは旧式の手動引き上げ型サイドブレーキでしたが、さすがにX1は電動化されています。CX-5のようなオートホールド機能はありませんでしたがDモードのままPブレーキオン→アクセルオンで自動解除は出来ました。

都度ボタンを押す手間はありますが擬似オートホールド的には使えそうです。

電動フロントシート

  • 前後
  • 高低
  • 角度
  • 背もたれ

の8way電動フロントシートです。当然ながらメモリー機能もあります。ちなみにランバーサポートの調整は出来ず、手動でも調整できない機構。 座面の角度をなるべく背中側に傾斜して沈み込むように収まるのが好きなポジションなんですが、この角度付けがちょっと物足りない印象でした。以前試乗した1シリーズ118dMスポーツは同じく8wayの手動シートでしたが、この角度付けをかなり深く出来て満足のポジションを取れました。車種が違うのでなんとも言い難いですが、電動だと浅くなるのかな??

いずれにせよ、BMWの手動シートは良く出来ていますので電動にこだわる必要は無いです。

フロントシートヒーティング

エアコンスイッチ部に運転席・助手席のシートヒーティングスイッチがあります。3段階の調整。マックスにするとCX-5は熱すぎでしたが、X1は自然な暖かさ。有っても無くてもどっちでもいい単なる贅沢装備ですが、真冬のレザーシートは冷たいですからねぇ。。あるならあるで有り難い。

ウッドインテリアトリム

ただの装飾なんで走りには何の影響も及ぼしませんが、しかしインテリアの質感向上には絶大な効果を発揮するのがウッド調のトリム。ご覧のような濃色のウッド模様がダッシュボードを横切るカタチで配されてます。

ベースグレードはここが単にシルバーのプレートになっていて、高級感の違いは一目瞭然でした。 ガッチリした剛性の強い車体に守られるようにシートに収まり、インテリア各所にあしらわれたモカ色のレザーとこのウッド調トリムに囲まれると一瞬で「上質な空間にいる」と認識します。高級ホテルのロビーにいるような、とてもいい気分。

118dに試乗した時は走りがずば抜けて楽しかったので、インテリアの質感なんてどうでも良くなりましたが、高級感があるならあるでそれに越したことはない。ただし結局これもオプションですからね。走りには全く関係ないし、無いなら無いで別にいいかな?

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X1 18dのエンジン・走り・ハンドリング!

エンジン

18「d」が示すように最新のディーゼルエンジンが搭載されています。

正式名称は「2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジン」です。

1シリーズの118d、2シリーズの218d、3シリーズの320dも同じ名称のエンジンですが、形式が微妙に異なりX1と218d、118dと320dがそれぞれ同じエンジン型式らしいです。

以下pontaさんの記事に詳しいです。

FFなのでこのエンジンがご覧のように横置きされています↓

エンジンルームを覗くとFF・FRユニットが居住空間にもたらす影響がよくわかりますね。X1は横置きFFなのでエンジンルームに無駄なスペースが無いです。対して1シリーズ等の縦置きFRユニットはどうしてもエンジンルーム内に余るスペースが出ますね。重量バランス的にはFRが断然イイですが・・・

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