BMW TOKYO BAYの試乗コーナーにて最新のBMWに4台試乗してきました。
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念願のBMW TOKYO BAYで試乗体験を満喫してきた!
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1台目のM135i xDrive試乗に引き続き、2台目は3シリーズ320d xDriveに試乗です。
本記事では2台目に乗ったツーリングの320d、そして4台目に乗ったセダンの320dをまとめてインプレッション。
こんな乗り比べが出来るのもBMW TOKYO BAYでの試乗ならではですね!
ここでも雪道を考慮して妄想クルマ選びではxDriveモデルに試乗です。
X1〜X4には以前乗ったことがありましたが、やはりハンドリングを求めるなら車高が低い方がベスト。そんな思惑で今回のBMW TOKYO BAYではハッチバック、セダン、ツーリング、クーペのみの試乗でした。
BMW 320d xDriveツーリングとセダンを乗り比べた
セダンに遅れていよいよツーリングもデビューした新型3シリーズ。
ガソリンの320iの長時間試乗記事はこちらにまとめていますのでよろしければどうぞ!
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スポーツセダンのベンチマークたるBMW 3シリーズがフルモデルチェンジ!となれば乗ってみるしかないでしょう。 と、言うこ ...
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この時↑の試乗でも書きましたが、新型3シリーズのエクステリアはいまいちパッとしない印象で、リアは良くとも、特に正面・顔つきにもう少し造形感があればな、というのが率直な感想でした。
ツーリングも基本的には同じ顔つきなのでこの辺りの印象は変わっていませんが、やはりその伸びやかなサイドビューを見るとセダンより俄然色気を感じてしまいます。
エクステリア。気になるポイント・・・
フロントからサイドへのビューより、サイドからリアにかけてのビューの方が圧倒的にカッコイイですね。どうも新型3シリーズはフロントグリル周りがのっぺりしていて印象が良くありません。LCIに期待したい所ですね。
ところでどうでもいい話かもしれませんが、ツーリングのサイドビューを眺めていて一点気になったポイントがあります。
それは・・・本記事のアイキャッチにも使っているサイドから見たときのリアランプ付近。
真横から見るとランプ部がのっぺりと張り付いているように見えたんですよね。
この違和感はセダンでは感じなかったはず。と思いセダンを見に行くと・・・なるほど〜・・興味深い違いを発見。
セダンでは下から続くプレスラインがランプ部を取り囲むように「くの字型」に入りそのままリアへ流れていく造形ですが、ツーリングではこのラインがちょうどランプのあたりでかなり薄くなっています。
写真ではほぼ無いように見えますが、う〜っすらとラインが入っていて、ちょうど「くの字」の頂点あたりで消えて再び出現するような意匠で同じくそのままリアに続いていきます。
ツーリングはハッチバックなのでセダンに見られるダックテイルが無いことも影響していると思われますが、そこは上手くやって欲しかったような。
どうもここにラインが無いことでリアランプの出現が唐突な気がするんですよね〜。。
ま、どうでもいい話なんですが。
ちなみにパット見の印象ではツーリングが伸びやかで、当然全長も多少長いのかと思いきや全く同じでした。
ホイールベースも同じ、ということはフロントオーバーハングも同じ、全幅も同じ。全高だけがちょっと違ってツーリングがセダンのMスポーツより25mm高い模様。
これは結構意外でしたね。ツーリングの方が長く大きく見えるので若干運転しづらそうに思えたんですが、セダンと同等ならば日本の道路環境でもほぼ問題ない気がします。
全幅は1,825mm。随分大きくなりましたが、これくらいなら許容範囲内でしょう。
320dのフィーリング
エンジンスペックは、
New 320d xDrive
- 2.0L直列4気筒ツインパワーターボ
- 最高出力 190ps/4,000rpm
- 最大トルク 400Nm/1,750-2,500rpm
- 燃費(WLTCモード) 15.3km/L
車重はセダンが1,680kg、ツーリングが1,730kgで50kg差。ちなみに320iはセダンで1,540kg、ツーリングで1,610kgで70kg差(この20kgの差はなんぞ??)である。
というわけで、ディーゼル+xDriveということでガソリンの320iよりもセダンだと140kgも重くなるのが320d。これがディーゼルのネガであり逆にいい部分であったりもします。
400Nmあるとは言え、車重も車重なのでそこまで大トルクという訳ではない印象でした。特にM135iに乗った後だと尚更そう感じました。
が、、なんか、、
これくらいがちょうどいいわ。
という感想が口を出てきました。
そう、ちょうどいいんですよね。そこまで大トルクでは無いとは言えストレスなく普通に走るし、スピードを出そうと思えば軽々出るし、大人しく走ってもそのペースにちゃんとクルマが合わせてくれると言うか、、身の丈に合っている感じ。
クルマに急かされる感じも無いし、かと言って決して凡庸ではなくキラリと光るものも感じる。
M135iが若々しいエネルギーに満ちているとすれば320dは大人の魅力に溢れていると言う感じ。ジェントルでありながらも、走るときは走る。ちゃんと曲がる、ちゃんと止まる。公道でもちゃんと使い切れるような、回しきれるくらいのパワー感。そしてFRのなんとも言えない気持ちの良いステアリングフィール。
ゆったりも出来るし、スポーツも出来る。なんだかとても体にフィットした感じ。肉厚でさわり心地の良い上質な生地を使って作られた・・・パーカー?みたいな感じだ(伝われば幸い)
悪く言えば突き抜けた部分がなくて、なにもかもが平均的。みたいな表現になるんだろうけど、いやはやこの平均はかなり高い所にあると思う。
そんなクルマ。
セダンとツーリング
セダンとツーリング。
最初にツーリングを高速試乗コースで乗って、間にM850iを挟んでからセダンをワン・アワー・トリップコースで試乗しました。
ディーゼルで更にxDriveであることで320iと比べるとだいぶ重くなっている320d、そしてツーリングになると更にセダンより50kg重くなる訳ですが、この重さが「良い方向に作用している」とツーリングでの試乗時に感じました。
50kg重いツーリング。そのどこが重くなっているかと言えば当然リアな訳で、その影響を考慮してリアのセッティングまで変えているかは不明ですがその重さが落ち着きに繋がっていてとても良いフィーリングです。
とくに直進安定性は抜群で高速道路では矢のようにさーっと真っ直ぐ走る。カーブではリアの重さが効いて余計な動きを入れずにそのままさーっと曲がっていく。
ホイールベースがだいぶ長いクルマに乗っているような感触で安定感が抜群、そして気持ちいい。
セダンに乗ってみるとやはりリアが50kg軽くなることで、少しだけリアが動きやすくなった印象。ただ、直進でも若干ブルブルしているような感触です。同じ交差点を曲がるとやはりセダンの方が少し曲がりやすい。これはこれで軽快感があって良いのだけれど、どちらが好きかと言えばツーリングの安定感が好みでした。
ただ、その分峠のようなタイトコーナーの連続だとちょっと重たさを感じそうでそういう環境だとセダンの方が良いんだろうなぁと妄想。
いや、でも軽快感を求めてセダンに乗るならディーゼルじゃなく、ガソリンで軽い320iの方が楽しめるような気がします。ディーゼルはツーリングとの相性が良いような気がしますね。
BMW 320d xDriveまとめ
やっぱり適度なサイズ感、適度なパワー感て大事だなぁと痛感しました。
価格的にもM135iとちょうど同じ辺りにある320dですが、一段か二段くらいおとなしい反面、それが上質さに繋がっていてとっても気持ちの良い感触が印象的でした。
自分の場合、所有するなら圧倒的に320dツーリングでしょうね。20代前半だったらまた違った選択になったかもしれませんが、30代も後半に差し掛かってくると考え方やフィーリングもまた変わってくるものです。
あとやはりディーゼルは一度乗ってしまうとランニングコストの安さも含めて癖になりますね。我が118dも高速巡航では軽々23km/L程の燃費を叩き出し、スポーツ走行ではどんなに吹かしても12km/Lは走る。そして燃油代は割安。
そう考えるとFRでコンパクトでディーゼルでxDriveだったら最高なんですが・・・・。
個人輸入でもすれば先代1シリーズ(F20型)のイギリス販売モデルで120d xDriveと言うのがあって最高なんですけどね。しかしこれは購入費用が320dを上回る事になりそうなんで、あまり現実的な選択ではありません。
もしこの320dツーリングに乗るとしたら・・・ちょうどいいと言いつつ、、サブコン入れてちょっとだけトルクは増したいかな 笑
そうすればより幅広くオンもオフも使い分けられるクルマになる気がします。
そんなこんなを妄想しつつ、あっという間に試乗は終わってしまいました。
あぁ楽しかった。
次は8シリーズ、M850iに乗りましたよ!